oasismathの日記

趣味として楽しんでいる料理やワイン、家族がみんな大好きな音楽やダンスの話など、雑多なテーマについて書き綴るブログ。

ミュージカル『GOLD RUSH』が無事千秋楽を迎えました!!

本日、3月19日(日)にミュージカル『GOLD RUSH』が無事千秋楽を迎えました。ご来場くださいました皆様、誠にありがとうございました!!

 

真央も子どもオモチャのダンサーとして、そして挿入歌の"I Want You Back"ではシンガーとして一生懸命がんばりました。沢山のプレゼントや花束をいただき、恐悦至極でございます。

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※左は出演者の真央、右は次回5月に真央が出演する「LADYBIRD LADYBIRD」の宣伝を持っている妹の莉央です。左の一番大きな花束は北原さんからのおすそ分けでございます。ありがとうございます!!

 

本日は、私とサイと莉央の3人で千秋楽を観劇させていただきました。私は昨日から2回目、サイは一昨日から3回目の観劇となりましたが、本日の千秋楽では出演者の皆様の気合がヒシヒシと伝わってきて、また会場の雰囲気もとても良く、私ものめり込んで見ていました。

そして最後に北原さん役の田中康寛さんが、北原さんのかわりになってヤノマンとの友情を目元を潤々させながら語った時、私も涙が溢れてきました!!ヤノマン役の小柳心さんも、細かい笑いの織り交ぜ、そして空港から出発するときに北原さんと抱き合うシーン、感動モノでした!!

ミュージカルが終わり、北原さんの登場。その北原さんに紹介されたテミヤンと伊藤心太郎さんによる、矢野さん作詞による「ステップをもう一度」、もう私の感情のタガは外れ、涙が止まりませんでした。

チオコが私の方を見て、「パパ泣いてるよ!?」と怪訝そうにママに言っていましたが気にしない!あー、今思い出しても泣けてくる、本当に素晴らしいミュージカルでした。このミュージカルの制作に関わって下さった皆様、本当にありがとうございました!!!

 

実はこの後にあったサプライズは、中村あゆみさんによるスペシャルライブ、「翼の折れたエンジェル」!!いやー、本当に最高でした!!!

 

このような素晴らしい公演に真央が関わらさせて頂き、感謝、感謝でございます!!今回、一緒に公演させていただきました皆様と、また何処か別の機会で共演させて頂ければと、切に切に願っております。

 

今後とも、何卒宜しくお願い致します!!!

べべろんを迎えに行ったらルチェンテ (2014)を発見!!

最近べべろんの稽古が活発になってきまして、平日の夜に私がお迎えにいっております。その某所まで迎えに行く道の途中にポツンと立ち飲みワインバーが!

 

おお!この店、会社の上司が「今度いい店があるから飲み行こう!」と言っていたところではありませんか!!

酒屋とバーが併設されていて、そこで買ったワインはそのバーで(格安の抜栓量のみで)飲めるということで、なんでもない平日の夜であるにも関わらず大繁盛していました。

わたしもちょっと1杯といきたいところでしたが、赤ら顔で子どもを迎えに行くのは少々はばかられましたので、ワインだけ購入してべべろんと一緒に家路につきました。

 

購入したワインはルチェンティ(2014)、イタリアはトスカーナのワインでして、よりクラスが上のルーチェ(Luce)のセカンドワインという位置付けです。

ぶどうの品種はどこぞのHPで「メルロー75%、サンジョヴェーゼ35%」と書いてありました。合計100%超えているのですがどのように解釈したら良いのでしょうか?

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飲んでみた第一印象は、素晴らしいものを持っているがまだ若い!!でした。ちょっと酸味が強いですが、良いワインに特徴的な格式の高さを備えています。しばらく放置しておくと丸みが出て美味しさが増します。

いやー、やっぱりワインはいいですね!!

 

ところで最近イライラすることが多発しています。何ですかねー、自分のやるべきことから全力で逃げようとしている人を見ると残念な気持ちで一杯になります。その行動が周りからの信頼をなくしていることに繋がっていると気づかないんですねー。

 

電話1本すればいいだけじゃん!!(海外への電話なのでビビるのはわかるが・・・)

「あのー、本日〇〇がありまして、お忙しいところ誠に申し訳ありませんが失礼させていただきます!!」って声かければいいだけじゃん!!誰かと喋ってるスキに黙って帰るなや!!

クソが!!!

 

おっと、せっかくいいワインを飲んでいるので愚痴はこれくらいにして。

 

明日は花の金曜日、ルチェンテの残り半分を楽しませてい頂きます!!

『べべろん』

今朝、出勤しようと家から出ようとした時、サイとアチコが歌でハモりながら送り出してくれました。我が家はいったいなんなんでしょう?

 

ところで最近我が家では新しいあだ名が流行ってます。主にアチコが名付けた後、しつこくしつこく言い続けているうちに定着しつつあります。まあアチコとかチオコもサイがつけたあだ名ですのでそのお返しというところでしょうか。

まずアチコのあだ名が『べべロン』、なぜこの様になったのかわかりませんが本人は大変気に入っている様です。ごく自然に「べべロンもう宿題終わったよー」とか言ってます。

そしてべべロンにはキャラクター設定があって、怒る時には「ぷりりんちょー!」、もっと怒ると「角(つの)刺しにするぞ〜!!」とか叫んで来ます。怖い時には「ぶるりんちよ」とか「おそりんちょ」などの使い方があるようです。たまに変形して使ったりすると「パクリだ!!」と言って怒られます。

 

そしてチオコのあだ名が「バビロン」、私のあだ名が「ブブロン」、なんか中東とか北アフリカとかそっち系の名前っぼくなってます。

最後にサイのあだ名ですが、バビロン、ブブロン、べべロンと続いているのになぜか「サブロー」。1人だけ東北出身です。漢字もあるようで「寒労」と書くようです。よく寒がっている労働者という扱いでしょうか。この「サブロー」随分定着して来まして、最近では我が家の領域を超えて使われ始めてます。実の母からごく自然に「サブローは〜、」とか言われたり、つい最近では子供を朝学校へ送り出す時に同じマンションのお父さんから「さぶさん」と言われたそうです。本人は「ひどくなーい??」と憤っていましたが、私はちょっとその場面を見てみたかったです。もうすぐサイの誕生日なので、プレゼントとして真っ白なTシャツの背中に毛書体で『寒労』とプリントしたものをあげようかとチオコと内緒話ししていました。

 

あだ名って小学生は大好きなんですかね。チオコは学校で「ズッキーニ」というあだ名をつけられたそうです。ノザキからザッキー→ザッキー二→ズッキーニとのことらしいです。あだ名をつけられたチオコもお返しにあだ名をつけ返したらしいです。マツモトくんだったので「マツモックリ」と。でもこのことは本人には言わずに心の中で呼んでるらしいです。気の小さいチオコらしいささやかなお返しですね。

 

他のうちも家の中で変な風習とかあるんですかね。うちはこんな感じでキャラ設定して遊んでるのでごく自然とミュージカルとかやってるんでしょう。そうそう、アチコが学校の友達の〇〇くんのモノマネをするのですが、それがなんとも似ていてデフォルメされて面白いです。私は本人知らないのですが、その真似見るだけで「似てるー!(笑)」と叫んでしまいます。このキャラ、オーディションでも自己アピールの時に使えると思うので、そのチャンスをうかがってます。

アチコもこのまま成長してくれて、将来は友近さんの様な歌えて笑わせて演技の出来る女優さんになってくれたらいいかも?と思う今日この頃です。

【告知】野崎真央が『レディーバード、レディーバード』に出演します!!!

皆様、こんばんは!!

 

本日、アリーエンターテイメントより公開されました、ミュージカル『Ladybird, Ladybird』に野崎真央が出演します!!

去年に続き2回目ということで、皆様の期待に応えられるようにますます精進致しますので、皆様からのご指導・ご鞭撻のほど、何卒宜しくお願い致しまする!!

 

alii-inc.co.jp

 

以下HPより転載:

 

出演
アン 田中凜音

ナオミ 三廻部結衣

ジョー 栗原功平

ワタナベ 堀田勝

ゆかり・サユリ 水野花音

カンダさん 福地教光

ゲンゴロウ 迫英雄

エリー 葛岡有

ハナ 久保田真琴

 

ヤマダ姉妹(ダブルキャスト
☆チームミッツ

盛羽那

野崎真央

平垣心優

附田瑞姫

★チームバッチ

池田紋衣

大石優季

辰巳カナン

成石亜里紗

 

ムシたち

須賀美紀

髙井夏波

三浦梨里花

今岡梨緒

大山真白

村山実音子

浅見優衣

池田莉々依

小野瑠奈

片山佳音

倉方遥香

香西愛美

郷間香乃

武田あかり

山川愛理

榎並杏紗

 

会場
シアターグリーン BIG TREE THEATER
〒171-0022東京都豊島区南池袋2-20-4
TEL 03-3983-0644

http://www.theater-green.com/

 

タイムテーブル
2017年 5/3水・祝 5/4木・祝 5/5金・祝 5/6土 5/7日
13:30☆ 13:30★ 12:30☆
18:30☆︎ 17:30★ 17:30★ 17:30☆ 16:30★
※ヤマダ姉妹はダブルキャストです。 ☆チームミッツ、★チームバッチ

5月5日(金・祝)17:30公演は、終演後イベントがあります。

※受付開始は開演の1時間前、開場は開演の30分前です。

 

5th Anniversary イベント開催!
おかげさまで「LADYBIRD,LADYBIRD」は5年目を迎えました!

皆様への感謝を込めて、5th Anniversaryイベントを開催いたします。
ゲストに初代アン役の加藤梨里香さんを迎えて、「LADYBIRD,LADYBIRD」誕生から5年間を振り返るトークイベントです。

5月5日(金・祝)17:30公演終演後

<ゲスト>初代・アン役 加藤梨里香

※該当公演日時のチケットが必要です。イベントのみの参加はできません。


チケット代金
(全席指定・税込)

前売5,800円 当日6,300円

※4歳未満のお子様のご入場はできません。
※チケットはお一人様1枚必要です。

 

チケット発売
2017年3月18日(土)10:00発売開始

チケット取扱い
amipro/CNプレイガイド
【インターネット予約】http://www.cnplayguide.com/amitike/
【電話予約】0570-08-9999(10:00~18:00)
最新情報はこちら!
ブログ:「レディーバード,レディーバード」通信

http://ameblo.jp/gm-ladybird

お問い合わせ
株式会社アリー・エンターテイメント

TEL 03-3983-0644 FAX 03-3983-8252

メール musical@alii-inc.co.jp

 

スタッフ
脚本・演出:早川康介 音楽:小林成宇 振付:岸下香 舞台監督:新井和幸 美術:角田千穂 照明:村山寛和、新里翼 音響:田中亮大 衣裳:芝なぎさ 演出助手:いなのあんな 宣伝美術:細見龍司 宣伝写真:是枝右京 宣伝ヘアメイク:緒方加代子 宣伝衣装:阿部美千代 制作:倉重千登世 プロデューサー:朝比奈 文邃 企画制作:(株)リロ・プロダクション 製作:(株)アリー・エンターテイメント
主催:シアターグリーン、(株)アリー・エンターテイメント

 

協力

IVYアイビィーカンパニー MIHYプロデュース エムアンドエスカンパニー 劇団ガバメンツ 劇団国立ミュージカル SANETTY Produce スーパーエキセントリックシアター J-beans スペースクラフト ソニー・ミュージックアーティスツ 立花演劇研究所 ニチエンプロダクション NEWSエンターテインメント バンタムクラスステージ マーキュリー YU-KI PROMOTION レプロアスター (五十音順)

 

【告知】『GOLD RUSH THE MUSICAL 2017』2017に野崎真央が出演します!!

皆様こんばんは。

 

真央の久しぶりのミュージカル出演が決まりましたので告知致します。演目は『GOLD RUSH THE MUSICAL 2017』です!!

 

このミュージカルは、現在もテレビ東京で放映中の「開運!なんでも鑑定団」の鑑定士でおなじみの北原照久さんの、若かりし時代の夢と冒険のお話をミュージカルとして作り上げた作品です。

原作は、北原照久と矢野雅幸の若き時代を描いた小説「ゴールドラッシュ 風雲篇」(2013年刊/一季出版)です。

ゴールドラッシュ風雲篇

ゴールドラッシュ風雲篇

 

 

若かりし日の北原さんが出会った矢野雅幸さんという方は、矢沢永吉さんのアルバム・ジャケットのデザインなども手がけるデザイナーさんで、今回の演目のチケット・デザインも矢野さんによるものです。

公演日ごとに異なるカラーを採用しておりますので、3日間全て見ていただけるとチケットがコンプリートできますので是非!!(笑)

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音楽監修は伊藤心太郎さん、AKBの「恋するフォーチュンクッキー」を作曲した作曲家さんとしても有名ですが、今回のミュージカルでも伊藤心太郎さん作の新曲があるそうです。どんな曲なんでしょう? 楽しみです!!

 

先日、真央とサイが出演者顔合わせに参加してきましたが、そこで北原さんがお話くださった内容にとても感動し、「この人のために是非ともミュージカルを成功さたい!」と我が家で話していました。

この話を聞きまして、僭越ながらこのミュージカルはきっといいものになるだろうと確信致しました。皆様も是非会場まで足をお運び下されば幸いです。

 

また、このミュージカルの目的の一つに以前アイスバケットチャレンジでも知られるようになった筋萎縮性側索硬化症(ALS)への理解を深めてもらうというものがあります。というのも今回のミュージカルの主人公の一人、矢野雅幸さんが数年前からこの病気を患っております。

現在矢野さんは、私からは想像もつかないほど大変な環境にあるとおもいますが、それでもこのミュージカルにかける情熱は並々ならぬものがあるそうです。今回のミュージカルについてクラウドファンディングも実施していますので、ぜひ一度以下のサイトを訪れて頂ければ幸いです。

readyfor.jp

 

これから、ミュージカル『ゴールドラッシュ』がどのように仕上がっていくのかとても楽しみです。

公演の詳細は以下の通りです。宜しくお願い致します。

 

【公演詳細】
演目:GOLDRUSH THE MUSICAL 2017
(原作『ゴールドラッシュ』一季出版)
日時:2017年3月17日〜19日計5公演
場所:はまぎんホール ヴィアマーレ(517席)


前売り 4,000円
当日券 4,500円

3月17日(金) 19:00
3月18日(土) 13:00/19:00
3月19日(日) 13:00/17:00

1970年代、宝は街のいたる所に眠っていた。
出会い、夢、恋、旅、そして別れ
誰もが経験する青春のひとコマ
旅の行き先を決めるのは一振りのダイス
オンボロ車に乗って
二人は宝探しの旅に出る。
 
  
【STAFF】
総合監修: 北原照久
音楽監修 :伊藤心太郎
アートディレクター: 矢野雅幸
デザインアシスタント: 網野義彦
エグゼクティブプロデューサー: 渡辺博
プロデューサー :竹森昌弘/ 大谷亮平
演出: bable
歌唱指導:茂木理
ステージディレクター: 田邉浩仁
演出助手: 伊月萌子/ 種田颯樹
振付助手:SARINA
バルーン美術:BASHICO
制作: 小川真
制作協力: Life Style Musical/ Triple Ring
制作: THEATER LIVE JAPAN inc
製作: ゴールドラッシュ製作委員会
製作総指揮: 菅野一人
原作/脚本: 鈴木重美

【CAST】(順不同 50音順)
*第二陣cast近日公開!

池田諭
佐藤和久
田邉浩仁
原さち穂
茂木理

飯塚恵子
井坂泉月
石川楓子
伊月萌子
ERIKO
大岡未來
岡本真奈
尾崎美月
粕谷日香里
河上莉音
菊地侑紀
林明日香
鮫島麻衣子
芝宏美
嶋ゆきみ
鈴木祥子
高橋りら
種田颯樹
中嶋こゆき
福田早希
松本和花
もりまりえ
吉田菜都実
bable

【GR KIDS】
飯塚祈
石川由葉
石川奏
井上 実優
遠藤まりん 
大泉 結葵 
大嶺創羽
久見瀬ななみ
善甫茉由
高畑 真優
高島笙子
徳永直輝
野崎真央 
山口 凜 
渡和

and more

もうすぐひな祭り!〜タランタランタンタラ♪〜

もうすぐ3月3日のひな祭りですね!

 

ということで、我が家では節分を過ぎたあたりからリビングにお雛様が鎮座しています。

一つ目の写真がアチコが生まれたときに購入した5段の雛壇飾り。

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そして2つめのこちらの写真がチオコが生まれた時に購入したお内裏様とお雛様。

どことなく二人の性格に合ったお雛様のような気がしています。

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おや?お雛様の隣にはボンボリではなくワインが??

酒好きのお雛様は実は夜な夜な晩酌しているのかもしれませんね??

 

冗談はさておき、実はこちらのワインはタンタラ(TANTARA)と申しまして、カリフォルニアの畑でとれたピノ・ノワールから作られたワインであります。(Tantara Pinot Noir Rio Vista Vineyard Calera Clone [2012])

このワイン、去年の4月にとある試飲会でたまたまタンタラの生産者がいまして、勢い余ってジャンピングキャッチしてしまった代物で結構値がはっております。薄っすらと写真に映っておりますが、こちらのワインは生産者のサイン入りでございます。購入したときには生産者と固く握手を交わさせていただきました!

 

そしてついに本日開けてしまいました!!!

あーーーー、うんまーーーー!!!

どんな味かって??

それは教えられませんよ!!

 

最近健康診断の結果が返ってきて、健康診断の結果がウンタラカンタラでコレステロールがど~たらこ~たらとかで酒を2週間ほど控えていたのですが、久しぶりに飲んでみたら酒が回る回る(笑)

 

このタンタラを飲んでわかったことは、酒を断つことは人生の喜びを結構排除してしまうことになると再認識させていただきました!

 

これから酒を飲むペースは緩めつつも、程々に付き合っていきたいと思いました。

 

これからも宜しくお願い致します!

【読書感想】『言ってはいけない ー残酷すぎる真実ー』(新潮新書)橘 玲 著

通勤電車の行き帰りに読書は程々にしているのですが、特段まとめることもないので、時間の経過とともに本の内容も徐々に薄らいでいきます。

 

そんな中で、この本、『言ってはいけない ー残酷すぎる真実ー』(新潮新書)橘 玲 著は心に引っかかるものがありましたので、いい機会なので思ったことをまとめてみたいと思います。 

言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)

言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)

 

 

まず、この本は「バカは遺伝なのか」という衝撃的なタイトルからはじまります。容姿の良い親からは美男・美女が生まれ、身体能力の高い種族からは同様に身体能力の高い子どもが生まれる。ならば、「子どもの成績が悪いのは親が馬鹿だから」は真なのだろうかと、どストレートな問題提起をしてきます。

それに対して、社会通念としては”知能は遺伝するものではなく、個人の努力によって獲得するものだ”というのが正しい答えだと思いますが、行動遺伝学の世界では論理的推論能力の遺伝率は68%、一般知能(IQ)の遺伝率は77%だという身も蓋もない結論を最初に述べてきます。あまりにはっきりしていて清々しいくらいですね。

 

このように知能の遺伝からストーリーが始まり、精神病の遺伝、さらには犯罪者、反社会的な人間も遺伝するのかという、どう考えてもタブーだろうという話を実証研究をもとに残酷に語っていきます。

その背後にある人間の遺伝的要因、さらにはホルモンの分泌の強さの話などを読んでいくと、人間は体内にあるメカニズムから発生してくる諸々の現象からは逃れられないだろうなあと妙に納得させられます。

 

そうすると、ふと疑問が湧いてきます。全てのものが遺伝で決まるのならば努力は無駄なのだろうかと。そして、この本の最後のテーマとなっている、子どもを育てるための家庭環境は、その子の将来に影響を及ぼさないのだろうかと。

 

実はそれについてもこの本では語られています。子どもに対する親の影響は実は殆ど無く、その子の成人したときの人格形成は、既に遺伝子によって組み込まれている遺伝的情報と親以外の環境要因によって決まるものだということです。それぞれがどのように決まるかは、カテゴリーによって変わってくるものであり、例えば音楽の才能は遺伝で92%、数学の才能は遺伝で87%で決まるらしく、さらには精神疾患自閉症等の精神的な病気については非常に高い比率で遺伝するということらしいです。逆に親が影響を及ぼせる分野は、言語や宗教(心情)などごく一部の領域らしいです。

 

一方で、この本の中で語られているもう一つ重要なことは、親そのものが子どもに与えられる影響は殆どないけれども、実は子どもは環境からも学んでいくということです。

 

つまり人間というのは環境によっても人格形成(さらには人生そのもの)が大きく左右されるということです。ということは、親は子供に対して直接的には影響をおよぼすことは殆ど出来ないけれども、子どもへの環境をコントロールすることで間接的に子どもに影響を及ぼすことが出来るということです。

 

みなさん、実体験で感じているとおり、人間とは自分の直接的な周りの人によって大きく影響を受けます。もし自分がヤンキーの世界にいれば、その中で自分がいかに下位層にならかいかと努力するだろうし、もし自分が進学校に入学したとしたらその中で優等生を目指すのか、はたまた悪ガキグループを形成しその中での相対的に優位なポジションを獲得するためにどう振る舞えば良いかを考えるでしょう。

 

ということは、親にとって子どものために出来ることは、まず子どもが持つ遺伝的な能力に親が気づいてあげるということです。これは自分が〜ができるから子どもも〜ができると言うこととは違います。残念ながら、子供というのは親の100%のコピーではなく、両親から受け継いだ半分づつの遺伝子によって決定づけられます。だから、もし自分が特定の分野で強烈な得意分野を持っていたとすると、配偶者の遺伝子がその分野に対して同様に才能を持っていない限り、おそらくは能力は薄まってしまうだろうと思われます。つまり親の最も得なところについては、子どもは親を超えられないということです。でもその優れた遺伝子の半分は受け継いでいるならば、自分の得意分野の結構近い所に子どもが発揮できる真の才能があるのではないかと。まずはこれに気づいてあげることがとても大事です。

おそらく一番最悪なのは、自分は、そして旦那は〜が苦手だったけど、子どもにはそうなってほしくないので〜を是非やらせて親の夢を叶えて欲しいということではないでしょうか?遺伝的な才能のない所に努力を注ぎ込ませるのは、無駄意外の何者でもありません。

 

次に、才能に気づいたときにどうやって環境を用意させるかということです。でも環境を用意させるというのは非常に微妙な難しい問題で、人間というのはある環境の中で出来るだけ心地よいポジションを獲得するために行動を取るのです。

例えばある子どもがそこそこ勉強ができるとしましょう。そしてその子が勉強のできるいい中学、いい高校に入ったとしましょう。そして、その子がいい学校に入った時、自分がその学校の中で相対的なポジションが上位なのか、下位なのかによってその子の運命が真逆になってしまうということです。相対的に上位ならそのポジションを更に高めるために頑張って勉強をします。でも下位グループに入ってしまったら、もはや勉強では勝てないと判断し、勉強以外のこと(不良度とか勉強以外の差別化)で頑張ってしまうのです。

ということは、親がすべきことは、その子にとって遺伝的に優位と思われる分野について、その子をその環境の中に放り込んで、さらにその環境の中で上位グループに所属できるように促すことでなないだろうかと。

 

これが、私がこの本を読んで導き出した結論です。

 

この結論は、実証的に検証されたものかどうかはわかりませんが、でも自分の心のなかでは腑に落ちました。なので、この方針に沿って、どれだけ影響させられるかは分からない子育てというものに関わっていきたいと思います。

 

今宵は何だか長くなってしまいました。

それではお休みなさい。

 

べべろん