oasismathの日記

家族みんなが大好きな洋楽やX Factor, Gleeの話題、週末の日記、ワインや料理の話、ときどきミュージカルの告知など、雑多なテーマについて書き綴るブログ。

日銀展望レポートは大きく変化したが。。。

4月26日、日銀が「展望レポート」についての基本的見解を公表した。

 

2013年4月(基本的見解)  [PDF 351KB]

http://www.boj.or.jp/mopo/outlook/gor1304a.pdf

2012年10月(基本的見解)  [PDF 461KB]

http://www.boj.or.jp/mopo/outlook/gor1210a.pdf

 

私は日銀ウォッチャーでも債券投資家でもない素人だが、それでも今回の展望レポートの大きな変化を感じずにはいられない。

 

まず、展望レポートの枚数が昨年10月30日断面の19ページから一気に8ページと半分の量になっている。実際に読み比べてみるとわかるが、私のような素人にとって最新の展望レポートの方が以前の展望レポートとくらべて格段に読みやすい。

しかしそのために不安を感じてしまう。以前の展望レポートでは、「鉱工業生産」や「在庫」と言った足元の経済状況を具体的に判断する情報がレポートに記載されているが、最新のレポートではそれらの文言がほとんどなくなっている。裏での分析は当然やっていて敢えて複雑になるので省略しているのかもしれないが、具体的にどう判断しているのかがわからない。

 

第2は文章の書き方のスタンスが全く異なっている。

以前のレポートは、どちらかと言えば金融政策が経済見通しや物価に及ぼす影響は限定的で、それ以外の米国・中国を中心とする諸外国の経済見通しや商品市況の動向が経済・物価の大勢を決めるというスタンスとなっている。

一方、最新のレポートでは「量的・質的緩和」及びそこから派生している「為替」、政府による「規制・制度改革」が将来の経済・物価を決定していく上で重要なファクターとなっている。

経済や物価動向は市場が決定するのか、あるいは政府によってコントロール可能かという正反対のスタンスが感じられる。この違いは最後の一文に端的に現れている。

 

2012年10月:

日本銀行としては、引き続き適切な金融政策運営に努めるとともに、国際金融資本市場の状況を十分注視し、わが国の金融システムの安定確保に万全を期していく方針である。」

2013年4月:

「金融政策運営は、実体経済や金融市場に表れ始めた前向きな動きを後押しするとともに、高まりつつある予想物価上昇率を上昇させ、日本経済を、15 年近く続いたデフレからの脱却に導くものと考えている。」

 

市場をコントロールするという大それた考え方は非常に危ういと感じているが、既に現総裁がこのような判断をしている以上、成功することを切に願っている。