oasismathの日記

趣味として楽しんでいる料理やワイン、家族がみんな大好きな音楽やダンスの話など、雑多なテーマについて書き綴るブログ。

1週間の株式相場振り返り(8月19日〜8月23日):新興国投資は程々に。

先週に引き続き、今週も市場が荒れています。米国ダウは、昨年11月以来の3週連続マイナスとなりました。

 

やはり現在の大きな流れを決定づけているのはFRBのテーパリング(緩和策縮小)観測、その影響をもろに被っているのか新興国市場です。

 

新興国市場からの週間資金流出額は30億ドル超に─米調査会社=各行 | マネーニュース | 外国為替 | Reuters

 

先週に比べて米金利の上昇は止まっていますが、これが3%を超えるような話になると新興国はかなり厳しいんじゃないでしょうか?

 

 

  7月26日 8月2日 8月9日 8月16日 8月23日 1週間変化率
DJIA 15,558.83 15,658.36 15,425.51 15,081.47 15,010.51 -0.47%
日経 14,129.98 14,466.16 13,615.19 13,650.11 13,660.55 0.08%
WTI 107.00 106.88 104.55 107.95 105.00 -2.73%
1,333.70 1,314.00 1,291.10 1,368.00 1,396.50 2.08%
$/¥ 98.58 98.94 96.49 97.37 98.91 1.57%
€/¥ 130.89 131.40 128.70 129.80 132.36 1.98%
€/$ 1.33 1.33 1.33 1.33 1.34 0.40%
米金利 2.56 2.60 2.58 2.83 2.82 -0.01%
VIX 12.72 11.98 13.41 14.37 13.98 -0.39%

 

こうなると注意深く見ていかなければいけないのが為替の動き。週間ベースで見るとそこまで大げさな動きにはなっていませんが、瞬間最大風速ではチラホラ被害が伝えられています。

WRAPUP1-新興国通貨の下落止まらず、売りはメキシコや韓国にも拡大 | マネーニュース | 最新経済ニュース | Reuters

 

97年のアジア通貨危機や、98年のLTCM破綻をキッカケとした相場混乱にまで発展するかどうかは分かりませんが、暫くドルペックしていない新興国には手を出すなといった状況でしょう。

 

1$=XX(Currency) 8月9日 8月16日 8月23日 8/2→8/9 8/9→8/16 累積
Brazilian Real (BRL) 2.2693 2.3910 2.3622 -5.1% 1.2% -3.9%
Swiss Franc (CHF) 0.9222 0.9264 0.9213 -0.5% 0.6% 0.1%
Euro (EUR) 0.7498 0.7502 0.7472 -0.1% 0.4% 0.3%
韓国 Won (KRW) 1112.6 1114.2 1114.0 -0.1% 0.0% -0.1%
香港 (HKD) 7.7556 7.7541 7.7556 0.0% 0.0% 0.0%
中国 Yuan (CNY) 6.1243 6.1146 6.1205 0.2% -0.1% 0.1%
British Pound (GBP) 0.6449 0.6402 0.6421 0.7% -0.3% 0.4%
ロシア Rouble (RUB) 32.866 32.895 33.033 -0.1% -0.4% -0.5%
Singapore (SGD) 1.2572 1.2703 1.2787 -1.0% -0.7% -1.7%
南ア Rand (ZAR) 9.8138 10.0804 10.1975 -2.6% -1.1% -3.8%
日本円 (JPY) 96.235 97.550 98.700 -1.3% -1.2% -2.5%
Australia (AUD) 1.0872 1.0899 1.1075 -0.2% -1.6% -1.8%
Thai Baht (THB) 31.210 31.285 31.840 -0.2% -1.7% -2.0%
Turkish Lira (TRY) 1.9190 1.9434 1.9938 -1.3% -2.5% -3.8%
Indian Rupee (INR) 60.865 61.710 63.360 -1.4% -2.6% -3.9%
New Zealand (NZD) 1.2438 1.2342 1.2808 0.8% -3.6% -2.9%

 

(出所) Yahoo! Finance Currency Centerより作成

 

こうした混乱の最中、経済指標からは欧州経済の回復が見られています。本質的な世界経済は改善方向に向かっており、その恩恵を欧州も受けているのでしょう。

また中国のPMIが大幅に改善したこともサプライズです。先週も言及しましたが、巨大市場を牛耳るアップルの新型iPhone絡みで、製造ラインがフル稼働状態に入った影響も大きいのではないでしょうか?

 

◆主要な経済指標の発表

  • 今週の米新規失業保険申請 336,000件 (先週 323,000件)
  • 7月 米中古住宅販売 +6.5% (6月 -1.6%) 
  • 7月 米新築住宅販売件数 397千件 (6月 455千件)
  • 8月 ユーロ圏総合PMI(速報値) 51.7 (7月 50.5)
  • 8月ユーロ圏消費者信頼感指数 -15.6 (7月 -17.4)
  • 8月 中国製造業PMI(HSBC) 50.1 (7月 47.7)

(出所) ロイターニュースより作成