oasismathの日記

趣味として楽しんでいる料理やワイン、家族がみんな大好きな音楽やダンスの話など、雑多なテーマについて書き綴るブログ。

1週間の株式相場振り返り(9月16日〜9月20日):エコノミストの処世術

今週の17日ー18日にFOMCが開かれ、市場が期待していた緩和策縮小のが実施されなかったことで、マーケットは株高&債券高となりました。

ちなみに前回の素人ブログ(1週間の株式相場振り返り(9月2日〜9月6日):またしてもジブリが。。。 - oasismathの日記)で指摘されていた通り、今後FRBによる緩和縮小が開始されるのは12月のFOMCとの予想に変わりました。

 

そして予想を大外ししたエコノミストたちは、”FRBの伝達方法が不明瞭”との認識で一致しました。

ロイター調査:大半のエコノミスト、FRBの伝達は「不明瞭」と判断 | マネーニュース | Reuters

 

まあこうやって市場は常に楽観的に物事を捉える傾向があるので、事実と第1ソースを当たって自分で判断するのが大事だといういい教訓ですね。

 

市場はある程度エコノミストに惑わされていたのか、株式市場は総じてプラスに寄与し、米金利は大きく低下しました。先週からリスクオン継続状態です。テーパリングが先送りされたことで、金価格が復活しています。しかし12月には緩和縮小が始まると予想されますのでもはやチキンレースといった感じですね。

 

  8月23日 8月30日 9月6日 9月13日 9月20日 1週間変化率
DJIA 15,010.51 14,810.31 14,922.50 15,376.06 15,451.09 0.49%
日経 13,660.55 13,388.86 13,860.81 14,404.67 14,742.42 2.34%
WTI 105.00 107.76 110.23 107.31 104.81 -2.33%
1,396.50 1,395.80 1,388.50 1,318.00 1,343.00 1.90%
$/¥ 98.91 98.21 99.11 99.39 99.36 -0.04%
€/¥ 132.36 129.78 130.62 132.11 134.36 1.70%
€/$ 1.34 1.32 1.32 1.33 1.35 1.74%
米金利 2.82 2.75 2.94 2.90 2.73 -0.17%
VIX 13.98 17.01 15.85 14.16 13.12 -1.04%

 

為替の動きです。相変わらず新興国に資金が戻っています。やられたらやり返す、倍返しの半沢直樹状態です。日本だけ相変わらず相対的に円安を維持してます。これはもしかしたら汚染水問題の影響による日本売りなのでしょうか?

 

1$=XX(Currency) 9月6日 9月13日 9月20日 9/6→9/13 9/13→9/20 累積
Brazilian Real (BRL) 2.2990 2.2821 2.2169 0.7% 2.9% 3.7%
New Zealand (NZD) 1.2499 1.2294 1.1951 1.7% 2.9% 4.6%
Turkish Lira (TRY) 2.0513 2.0310 1.9806 1.0% 2.5% 3.6%
Thai Baht (THB) 32.240 31.845 31.118 1.2% 2.3% 3.6%
Swiss Franc (CHF) 0.9379 0.9300 0.9103 0.8% 2.2% 3.0%
ロシア Rouble (RUB) 33.283 32.429 31.853 2.6% 1.8% 4.5%
Euro (EUR) 0.7588 0.7523 0.7395 0.9% 1.7% 2.6%
Australia (AUD) 1.0885 1.0816 1.0639 0.6% 1.7% 2.3%
Singapore (SGD) 1.2738 1.2690 1.2516 0.4% 1.4% 1.8%
Indian Rupee (INR) 65.250 63.500 62.731 2.8% 1.2% 4.0%
British Pound (GBP) 0.6395 0.6298 0.6249 1.5% 0.8% 2.3%
韓国 Won (KRW) 1090.7 1086.6 1079.4 0.4% 0.7% 1.0%
南ア Rand (ZAR) 10.0210 9.9305 9.8923 0.9% 0.4% 1.3%
日本円 (JPY) 99.115 99.390 99.365 -0.3% 0.0% -0.3%
香港 (HKD) 7.7564 7.7543 7.7540 0.0% 0.0% 0.0%
中国 Yuan (CNY) 6.1205 6.1194 6.1219 0.0% 0.0% 0.0%

(出典) Yahoo! Finance Currency Centerより作成

 

主要な経済指標ですが、毎月中旬に発表される米住宅関連について、特に重要な中古住宅販売が着実に伸びてきています。緩和策が縮小されるのはもうすぐでしょう。

欧州も信頼感指数はマイナスですが、継続して改善してきており良い循環になりつつあります。

 

◆主要な経済指標の発表

  • 9月 フィラデルフィア地区連銀業況指数 22.3 (8月 9.3)
  • 8月 米中古住宅販売 548万戸 (7月 539万戸)
  • 8月 住宅着工件数 +0.9% (7月 5.7%)
  • 8月 住宅着工許可件数 -3.8% (7月 3.9%)
  • 8月 米鉱工業生産 +0.4% (7月 0.0%)
  • 9月 NY州製造業業況指数 6.29 (8月 8.24)
  • 今週の米新規失業保険申請 309,000件 (先週 294,000件)
  • 9月のユーロ圏消費者信頼感指数 -14.9 (8月 -15.6)

(出典) ロイターニュースより作成