oasismathの日記

趣味として楽しんでいる料理やワイン、家族がみんな大好きな音楽やダンスの話など、雑多なテーマについて書き綴るブログ。

1週間の株式相場振り返り(11月4日〜11月8日):雇用統計で米国復活を演出

米国議会のゴタゴタ問題から、方向感の乏しい展開が続きましたが、金曜日の雇用統計がひとつの方向感を出しました。

 

再送-UPDATE 2-米非農業部門雇用者数、10月は予想上回る20.4万人増 政府機関閉鎖の影響見られず | マネーニュース | 経済指標 | Reuters

 

10月は政府機関の閉鎖もあり、アナリストはNFPの予想を125,000人としていましたが、蓋を開けてみれば204,000人というサプライズでした。9月から10月にかけて、諸々の指標に陰りが見られていましたが、これで再び米国の勢いが付いたように思います。

この結果、ダウは最高値を更新し、米国債利回りは2.75%まで急上昇、円は対ドルで99円台まで売られました。

QE3の縮小の実現味も増してきており、その影響で金価格は再び1300ドルを下回ってきました。

 

  10月11日 10月18日 10月25日 11月1日 11月8日 1週間変化率
DJIA 15,237.11 15,399.65 15,570.28 15,615.55 15,761.78 0.94%
日経 14,404.74 14,561.54 14,088.19 14,201.57 14,086.80 -0.81%
WTI 101.74 101.15 97.90 94.60 94.35 -0.26%
1,270.80 1,316.30 1,352.30 1,315.50 1,289.00 -2.01%
$/¥ 98.59 97.79 97.41 98.72 99.09 0.37%
€/¥ 133.55 133.83 134.46 133.15 132.44 -0.54%
€/$ 1.35 1.37 1.38 1.35 1.34 -0.90%
米金利 2.68 2.59 2.50 2.62 2.75 0.13%
VIX 15.72 13.04 13.09 13.28 12.90 -0.38%

 

続いて対ドルの通過の動き。

全般的に対ドルで売られています。特にその影響は新興国で強いですが、ここに来て利下げをした欧州もここ2週間で3%超売られています。一方で、ニュージーランドやオーストラリアなどは、このところの中国の良い指標を受けて、相対的に対ドルでの下落が低いです。

 

1$=XX(Currency) 10月25日 11月1日 11月8日 10/25→11/1 11/1→11/8 累積
British Pound (GBP) 0.6184 0.6280 0.6244 -1.5% 0.6% -1.0%
中国 Yuan (CNY) 6.0842 6.0997 6.0907 -0.3% 0.1% -0.1%
香港 (HKD) 7.7537 7.7529 7.7517 0.0% 0.0% 0.0%
New Zealand (NZD) 1.2076 1.2107 1.2125 -0.3% -0.1% -0.4%
Singapore (SGD) 1.2359 1.2435 1.2468 -0.6% -0.3% -0.9%
韓国 Won (KRW) 1063.0 1062.7 1065.7 0.0% -0.3% -0.3%
日本円 (JPY) 97.405 98.720 99.085 -1.3% -0.4% -1.7%
Australia (AUD) 1.0433 1.0597 1.0657 -1.5% -0.6% -2.1%
ロシア Rouble (RUB) 31.798 32.407 32.672 -1.9% -0.8% -2.7%
Euro (EUR) 0.7244 0.7414 0.7482 -2.3% -0.9% -3.2%
Thai Baht (THB) 31.020 31.180 31.485 -0.5% -1.0% -1.5%
Swiss Franc (CHF) 0.8925 0.9124 0.9218 -2.2% -1.0% -3.2%
Turkish Lira (TRY) 1.9837 2.0178 2.0387 -1.7% -1.0% -2.7%
Indian Rupee (INR) 61.466 61.757 62.565 -0.5% -1.3% -1.8%
南ア Rand (ZAR) 9.8222 10.1908 10.3403 -3.6% -1.4% -5.0%
Brazilian Real (BRL) 2.1881 2.2573 2.3187 -3.1% -2.6% -5.6%

(出典) Yahoo! Finance Currency Centerより作成

 

最後は経済指標。

何と言っても雇用統計はサプライズ。(しかし御存知の通り、この指標はかなり大きくぶれるので、来月あたり下方修正がありそうな予感。ちょっと疑ってます。)

もう一つ重要な指標は中国の貿易統計。特に輸出が前月から大きく回復しています。内訳で見ると、特に欧州向けの輸出が前年比で急回復しており、中国、欧州の双方にとって、歯車が良い方向に回り始めたような気がします。(こちらも前年の輸出の数値が悪すぎたとの批判もあり、半信半疑で見守る必要があります。)

 

そして遅ればせながらの欧州での利下げ、欧州経済復活の後押しとなればよいですね。

 

UPDATE 3-ECBが予想外の利下げ、低インフレ長引く可能性示唆 | マネーニュース | 経済指標 | Reuters

 

個人的には、全体としてここ1ヶ月ほどのもやもやが晴れたような気がしますが、さてさて、どうなることでしょうか?

 

◆主要な経済指標の発表

  • 11月 米ミシガン大消費者信頼感指数(速報値) 72.0 (10月 73.2) 
  • 10月 米非農業部門雇用者数 204,000人 (9月163,000人)
  • 10月 米失業率 7.3% (9月 7.2%)
  • 今週の米新規失業保険申請 336,000件 (先週 345,000件)
  • 第3四半期 GDP(速報値) +2.8% (第2四半期 2.5%)
  • 10月 ユーロ圏製造業PMI(改定値) 51.3 (9月 51.1)
  • 10月 中国非製造業PMI(国家統計局) 56.3 (9月 55.4) 
  • 10月 中国貿易統計(前年比) 輸出 +5.6%、輸入 +7.6% (9月 輸出 -0.3%、輸入 +7.4%)
  • 10月 中国サービス部門PMI(HSBC) 52.6 (9月 52.4)

(出典) ロイターニュースより作成