oasismathの日記

趣味として楽しんでいる料理やワイン、家族がみんな大好きな音楽やダンスの話など、雑多なテーマについて書き綴るブログ。

1週間の株式相場振り返り(12月16日〜12月20日):FOMCで資産買入れ額縮小を決定

FRBがついに動きました。先週の17-18日に開かれたFOMCで、債券買い入れ措置の規模を100億ドル減額し月額750億ドルとすると発表、テーパリングの開始です。

12月に入ってから発表される経済指標が次々と良い物が出始め、これ以上放置するとバブルを招きかねない絶妙なタイミングでしょうか。本来テーパリングは株式市場に悪影響を及ぼす可能性が高いですが、金利上昇をさほど引き起こさないレベルの措置なので、今のところ株式市場は好調です。本格的な金利上昇は2015年との予想が出ているので、来年は比較的穏やかな1年となるのでしょうか?

 

〔ロイター調査〕米量的緩和は来年末までに終了、利上げ開始は15年後半 | マネーニュース | 金利・債券 | Reuters

 

ところで先週面白いトレードがありました。FOMCが発表されれば、株式市場は上にも下にも大きくジャンプするだろうということで、ボラティリティが上昇するだろうとの期待からFOMCの発表にかけてVIXが上昇しました。

私自身も先週末の段階でVIX上昇に言及していましたが、そのようなポジションが1つの主流のであったことまでは気が付きませんでした。17日〜18日、VIXは16.5を超えましたが、FOMCの発表後、VIXはすぐに14を切る水準まで低下、再び13台をウロウロするようになりました。

(こうやって公衆の面前で認知されるようなトレードになると、既に発表の前に最悪のリスクは織り込まれてしまうということを教えてくれる事例です。)

 

さて、今週(もう既に先週ですが)の主な指数の動きです。株式市場は好調、日米共に3%前後の上昇。ドル円も104円台をつけました。米金利が思いの外上昇していないことが、全ての相場に安定感をもたらしています。

 

 

  11月22日 11月29日 12月6日 12月13日 12月20日 1週間変化率
DJIA 16,064.77 16,086.41 16,020.20 15,755.36 16,221.14 2.96%
日経 15,381.72 15,661.87 15,299.86 15,403.11 15,870.42 3.03%
WTI 94.72 - 97.82 96.76 99.10 2.42%
1,242.90 - 1,229.00 1,238.00 1,202.80 -2.84%
$/¥ 101.29 102.29 102.90 103.24 104.08 0.81%
€/¥ 137.32 139.16 141.00 141.83 142.33 0.35%
€/$ 1.36 1.36 1.37 1.37 1.37 -0.46%
米金利 2.75 2.74 2.88 2.87 2.89 0.02%
VIX 12.26 13.70 13.79 15.76 13.79 -1.97%

 

最後に経済指標です。

米国で発表された指標は基本的に前月から改善していて、特に住宅着工件数の上昇は凄まじいです。さらにGDPの第三四半期の確報値は4.1%と驚くべき数値になっています。わずかな懸念材料としては新規失業保険申請件数の大幅な増加ですが、これは何らかの特殊要因なのかもしれません。

 

欧州もPMI、消費者信頼感指数ともに改善傾向にあり、緩やかながら回復基調にあることを示唆しています。

 

世界の経済状況は非常に安定感を持って回復しております。

 

◯米国

 

◯欧州