oasismathの日記

趣味として楽しんでいる料理やワイン、家族がみんな大好きな音楽やダンスの話など、雑多なテーマについて書き綴るブログ。

先日の日経600円超安を受けて、相場環境を振り返ってみる。

1月は出張やら休みやらインフルエンザやらでペースがめちゃくちゃになり、相場の振り返りをサボっておりましたが、インフルエンザがようやく落ち着き、まだ会社に出社できずにいる本日、相場を振り返って見たいと思います。

 

今後も相場見通しについては不定期で更新していきたいと思います。

 

さて、しばらく休んでいたのでこれまでの相場に影響を与えた重要なイベントを時系列で振りかえって見たいと思います。

  • 2013年12月19日 : FOMCがテーパリング開始:2014年1月から資産買入れ額を「MBS:400億ドル/月→350億ドル/月」、「長期国債:450億ドル/月→400億ドル/月」計100億ドル/月減額することを決定
  • 2013年12月31日 : ダウが史上最高値の16,576.66ドルをつける
  • 2014年 1月10日 : 雇用統計が期待を大きく下回る:非農業部門雇用者数は+74,000人( 市場予想の196,000人)、2011年1月依頼の小幅な伸び
  • 2014年 1月23日 : 1月の中国製造業PMI(HSBC)が大幅低下、先月の50.5から49.5へと低下
  • 2014年 1月23日 : アルゼンチンのペソ暴落、前日比12%ペソ安・ドル高の1ドル=8ペソで取引を終える
  • 2014年 1月28日 : トルコ中央銀行が全ての政策金利の引き上げ決定(1週間物レポ金利:4.5%→10%、翌日物貸出金利:7.75%→12%、翌日物借入金利:3.5%→8%)
  • 2014年 1月29日 : FOMC、資産家入れ額のペースを再び縮小、MBSと長期国債をさらに50億ドルずつ、計100億ドル減額することを決定
  • 2014年 2月 3日 : 米ISMが大幅低下(12月57.0 → 1月51.3)

 

こうやって振り返ってみると、経済指標や株式相場、金利の動向などが全てテーパリングに関連しているように見えてきます。

12月の段階で米国経済は絶好調だったため、これ以上の過熱感を抑えるためにテーパリングは必要だったのですが、やはり始めてしまうと実態経済にも影響が現れてくるようです。また中国はシャドーバンキングなど別の問題も抱えており、外的環境が悪くなるとPMIがすぐに50を割ってしまいました。この、巨大な米国と中国が引き締めやネガティブな方向に向かうと、資金調達能力が脆弱な新興国の為替や株式市場が大きく負の影響を受けてしまいます。

 

こうやって見てみると、2013年の年末ピーク説も今後囁かれるようになるのではないでしょうか?

FOMCは引き続きテーパリングを続けると思われるので、そう簡単に再び反転しうわ抜けるためにはよっぽど強いファンダメンタルズが必要だと思います。しかし先行性のある指標として重要なISMが(寒波による特殊要因かもしれないけど)低下した事実は軽く見てはいけないような気がします。

 

もう一つ注意したいのが米国長期金利の動向です。株式市場と同様に12月31日に、10年金利は最も高い3.026%を付けた後、ほぼ一貫して金利は低下し、現在は2.624%まで落ちてきました。

本来緩和策を縮小する方向に金融政策を取れば金利は上昇するはずなのですが、逆に金利が低下してしまっており、これは市場参加者が将来の経済成長について悲観的になっていることを示唆しています。

 

まあ色々書いたところで、今度の雇用統計で形成が大逆転するなんてこともありますがね。

 

ただ、個人的には、今回のダウや日経の下げを一時的な投資家の過剰反応でセリング・クライマックスだったなんて安易に考えないほうが良いと思っています。相場環境は11月や12月とは一変しているように見えますからね。