oasismathの日記

趣味として楽しんでいる料理やワイン、家族がみんな大好きな音楽やダンスの話など、雑多なテーマについて書き綴るブログ。

ちょっと真面目な話(国の借金について)

皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか?

 

先日、国の来年度予算の概算要求額が公表され、その額は約99兆円と過去最大になることがわかりました。

 

14年度予算、概算要求が過去最大の99.2兆円に=政府筋 | Reuters

 

高齢化による社会保障費(医療、年金、福祉)の増加と国債の元利金返済額が上昇したことが原因なようです。ちなみに社会保障費、地方交付税交付金、国債元利金返済の総額が全体の7割を占めるようで、今後の国のあり方について使えるお金は残りの3割しかなく、もはや自由裁量は殆ど無い状況です。

 

また収入の部については、全体の半分以上が国債の発行によって賄われており、どう考えても自転車操業といった感じになっています。

 

マスコミやスタンドプレーの政治家達は、「国の無駄遣いを無くせ」と官僚や一部団体をスケープゴートすることで、自分自身の人気を高めることに一生懸命ですが、実は無駄遣いなんて(細かいことを抜きにすれば)殆どありません。

このままでは日本はどのようになってしまうのでしょうか?

 

ちょっとシミュレーションをしてみようと思ったところ、既に財務省が詳細なレポートを出していました。

日本の財政関係資料(平成23年9月):

http://www.mof.go.jp/budget/fiscal_condition/related_data/sy014_2409.pdf

 

ここに面白い(自虐的な?)例が載っていました:

3.我が国財政を家計にたとえたら

我が国を、月収40万円の家計にたとえると、一か月当たり38万円の借金をして、毎月の家計を成り立たせていることになり、7千万円強のローンを抱えていることになります。

また、今後財政危機のシナリオも視野に入れ、国民に対して警告を発しています:

ギリシャをはじめとした財政危機に陥ったGIIPS諸国では、年金・医療の大幅な給付カットや負担増など、厳しい措置が行われています。

 

まあ、無駄削減だなんだと言って、最終的にはこれ(年金の削減)しか無いんでしょう。お前たち、心の準備をしておけよという警告のような内容です。

企業で言えば、JAL破綻の最大の負荷は年金であり、現役で5割、OBで3割の大幅カットを合意することで、ようやく再上場の道が開けました。GM破綻後、最大の焦点も年金債務の削減でした。

 

やはり年金というものは、企業なり国家の最大のリスク要因であり、長い年月が経つとどこかで破綻していく運命なのでしょうか。

 

一応財務省も消費税の増税やら、社会保障と税の一体改革やら、色々書いて財政収支をを何とか改善させる策を書いていますが、高齢化の進行(年齢別の人口分布)のグラフを見せられると、これは詰んでいるなーという清々しさすら感じます。

 

いっその事、大改革をやるなら早めにやって欲しいですね。

私がまだ動けるうちに。