oasismathの日記

趣味として楽しんでいる料理やワイン、家族がみんな大好きな音楽やダンスの話など、雑多なテーマについて書き綴るブログ。

カラオケボックスにあるDAMの精密採点DXを統計的手法を使って丸裸に?!

oasismathはどちらかと言えば統計が得意です。

 

さて、本日もまたまたカラオケボックスに行ってきました。

最近、アチコが「DAM★とも」に登録したところ、本日歌った歌の精密採点DXの詳細な結果が「DAM★とも」の「マイページ」に記録されていました。

そこには精密採点の結果と、その採点に影響を及ぼすであろう10項目が記されていました。そして本日3時間パックでカラオケボックスにいましたので歌った歌は全部で33曲です。

こうやってデータが溜まってくると、この採点結果がどの要素で決まるか知りたくなりますよね。

 

ということでやってみました、回帰分析を。

推定結果はこちらになります:

  推定値 標準誤差 t値 Pr(>|t|)  
定数項 28.95 12.14 2.38 0.026 *
音程 0.62 0.14 4.50 0.000 ***
安定性 0.03 0.04 0.76 0.454  
抑揚 0.48 0.27 1.77 0.090 .
こぶし 0.12 0.10 1.22 0.234  
しゃくり 0.03 0.06 0.62 0.542  
フォール -0.12 0.20 -0.61 0.545  
ロングトーンのうまさ 0.04 0.19 0.23 0.821  
ビブラートのうまさ 0.24 0.25 0.96 0.349  
ビブラート合計数 0.06 0.07 0.84 0.412  
*Signif. codes: 0 ‘***’ 0.001 ‘**’ 0.01 ‘*’ 0.05 ‘.’ 0.1 ‘ ’ 1
Multiple R-squared: 0.7763, Adjusted R-squared: 0.6888

 

この結果は分かる人にしか分からないと思いますが、最も影響を与えているのは「音程」です。t値が4.50、有意水準0.1%で有意となり、全指標で最高です。(t値が大きいほど、その指標が採点結果に大きく影響を及ぼすことを意味します。)

精密採点をすると音程のラインと実際の音程が合っているかが出てきますが、やはりこの音程合わせが一番大事だということですね。

 

次に、定数項を除いて2番目に大事な要素は「抑揚」です。この抑揚というのは、歌全体における音量がどれだけ変化するかというものです。歌の表現力ということで、声の大きさを一様のトーンでやるよりも、抑えるときは抑えて弾けるところは弾けることが高評価に繋がるようですね。

 

そして、Adjusted R-Squared(採点結果の説明力)が高まるように、影響力の小さい指標を除いて絞込を行ってみた結果がこちらになります:

  推定値 標準誤差 t値 Pr(>|t|)  
定数項 39.02 8.31 4.70 0.000 ***
音程 0.51 0.11 4.75 0.000 ***
安定性 0.05 0.04 1.54 0.135  
抑揚 0.38 0.18 2.10 0.045 *
ビブラート合計数 0.11 0.05 2.05 0.050 *
*Signif. codes: 0 ‘***’ 0.001 ‘**’ 0.01 ‘*’ 0.05 ‘.’ 0.1 ‘ ’ 1
*Multiple R-squared: 0.7657, Adjusted R-squared: 0.7116

 

先ほどと比較して、Adjusted R-Squaredが0.6888から0.7116まで向上しました。ここから、抑揚の次に重要な変数が「ビブラート合計数」となり、こちらも有意水準5%で有意となっています。

そして有意とはならないものの、Adjusted R-Squaredを高める要素として「安定性」が生き残りました。

 

以上の結果から、この精密採点の点数を上げたい場合は「音程」→「抑揚」→「ビブラート合計数」→「安定性」の順に意識して歌ってみると、高得点が狙えるようになるかもしれません。

 

ということで、統計の知識を日常生活に当てはめてみました。

今回の結果は我が家の歌ったうた限定での結果ですので、より幅広い人から分析した結果とは異なるかもしれませんが、まあ大体あってるんじゃないでしょうか。

 

以上、無駄に統計の知識を世の中の事象に当てはめてみました。

機会があれば、こんなことを別の事象でも試みてみたいと思います。