X Factor UK 2015、アリーナオーディション Part 5
今週のX Factorもまた、興味深いドラマが展開されていました。
X Factorというのは筋書きのないガチンコ対決みたいなもので、パフォーマーは観客のウケを狙おうとしてそれに迎合してしまうと、逆に観客はそれを見透かして、とても退屈なパフォーマンスに見えてしまうのですね。
今回のパフォーマンスでとても興味深かったのがこちら、Silver Toneというガールズグループです。グループを結成したのはたったの3,4ヶ月前でゴスペルのコミュニティーで知り合ったとのことです。
最初はClean Banditの"Rather Be"を歌いましたが、とても退屈な曲に聞こえてしまいジャッジのお情けでゴスペルの曲を後でもう一度歌ってみろと提案されました。
そして歌った歌が曲が、サイモン&ガーファンクルの「明日にかける橋」です。
全く見違えるパフォーマンスをしてくれました。これにはジャッジも大満足です。
一度失敗を経験したことによって、もはやジャッジや観客に媚びを売る必要はありませんでした。そして自分たちの努力と才能で培ってきた最高のものを観客にぶつけると、それが大きな歓声隣って返ってきました。
こういうことって歌だけでなく何についてでもそうですが、自信を持つことということは本当に大事なことなんですね。
そしてもう一人、過去の失敗を経験してから大きな自信を取り戻して返ってきた人がこの日の最後のパフォーマンスを飾りました。その人の名前は、Monica Michaelです。
Monicaは去年のX FactorではSix Chair Challengeで残念ながらシートを獲得することができませんでした。その時に歌った曲がOlly Mursの"Trouble Maker"だったのですが、やはりこれもジャッジや観客に迎合してしまった曲だったかもしれませんね。
ただ、もともと才能のあった人で、さらにこの1年間は武者修行的な感じで過ごしていたようにも思え、スタイルも良くなり、自信をみなぎらせて戻ってきました。
歌った曲はChristina Aguilera ft. Alicia Keysの"Impossible"です。
Monicaには本当にぴったりの曲でした。今日は他の候補者たちも結構いいなぁと思う人もチラホラいたのですが、貫禄が違うというか、この人は芯がぶれなければ本当に素晴らしいんですよね。声質もハスキー系でオリジナリティがあって結構好きです。
今回もなかなか興味深いものを見させてもらいました。
それではまた明日!!