社会人になってわかったこと
4月は新入社員が新しく会社に入社してくる時期です。白いワイシャツに新しいスーツ、新しいネクタイをしめ、不安と希望を胸に抱えやってきます。
最初は業務研修から始まり、ある程度周りが分かってきたところで実践投入、その頃からみんな少しずつ、働くということがどういうことかが分かってくるでしょう。
そして、ある時期から初々しさが無くなり、ネクタイはせず、ワイシャツはズボンからちょっと出たりして、疲れた顔をして給湯室にお茶を汲みに行く姿を見たとき、あー彼も一人前の社会人になったなと思っています。
高校、大学生の頃は電車とかで、疲れたサラリーマンとか見て、あーはなりたく無いなんて思ったこともありました。まあ社会人になってもちょっとあったかな?
でも自分がプロジェクトを進める上で、どう考えても100%無理っしょっていうような課題や、大きなプレッシャーにぶつかって、それでもやらなきゃいけなくて、ギリギリのところでフィニッシュして(いるように見せて)、上司からあれこれ評価されてなんてことを何年か経験してくると、なんだか疲れている人の方が格好良く見えてきて、斜に構えて粋がっている人の方が格好悪く見えてきました。
別に格好つけながら仕事が出来る人もいるのかもしれませんが、そういう人はそもそも自分の限界にチャレンジしていないような気がします。あるいは守るものが少ないのかもしれません。
それなりに守るものがあれば、目一杯働かなきゃいけないのは当然で、そうなれば疲れるのは当たり前です。そりゃズボンからシャツも出るっしょ。そんな姿をした誰かを見ると、「ようやく君も一人前だね。社会人の仲間入りおめでとう!」と心の中で呟いています。
まっ、私が服装や見栄えに興味がないだけかもしれませんが。
期の初めに、「今期こんなにアサインされちゃいましたよ、どう考えても全部こなすの100パー無理っすよね、ははは!」とか部下や同僚から聞くと頼もしくすら思います。
結局、価値のある仕事というのは未開のところを切り開かなければいけないし、そこにはお膳立てもなければ道案内人もいない。そんな中、必死にもがいてヘッドスライディングして、ギリギリセーフをもらっているような人にとても好感が持てます。
ということで、社会人になってわかったことというのは、一見どうしようもなく冴えなく見える人も、何かを背負い精一杯頑張っている人は格好いいということです。
自分も誰かから、「その生き様、格好いいですね〜」と言われるように頑張りたいと思います。
それでは本日はこの辺で。
おやすみなさい。