oasismathの日記

趣味として楽しんでいる料理やワイン、家族がみんな大好きな音楽やダンスの話など、雑多なテーマについて書き綴るブログ。

1週間の株式相場振り返り(8月12日〜8月16日):世界がざわざわ。

世界がざわついています。

 

日本では「首相が法人税率引き下げ検討指示」から「閣僚が相次ぎ否定」の壮大なダマシ。中国では「光大証券」による誤発注で上海総合指数が乱高下。そして米国では金利上昇に伴う株価下落でVIXが久しぶりに14台まで上昇してきています。

 

極めつけは、エジプトの治安部隊によるデモ隊強制排除、残念ながら暴力と憎しみの連鎖がさらなる大きな混乱を招く方向に進んでいるように思えます。

 

WRAPUP2 ‐エジプト衝突の死者623人に、モルシ派が「数百万人デモ」を呼びかけ | マネーニュース | 最新経済ニュース | Reuters

 

日経は円安のせいで先週から変わらず程度ですが、ダウの下落率は週間ベースで今年最大となっています。

 

 

  7月19日 7月26日 8月2日 8月9日 8月16日 1週間変化率
DJIA 15,543.74 15,558.83 15,658.36 15,425.51 15,081.47 -2.23%
日経 14,589.91 14,129.98 14,466.16 13,615.19 13,650.11 0.26%
WTI 108.47 107.00 106.88 104.55 107.95 3.25%
1,292.60 1,333.70 1,314.00 1,291.10 1,368.00 5.96%
$/¥ 100.50 98.58 98.94 96.49 97.37 0.92%
€/¥ 132.08 130.89 131.40 128.70 129.80 0.86%
€/$ 1.31 1.33 1.33 1.33 1.33 -0.06%
米金利 2.49 2.56 2.60 2.58 2.83 0.25%
VIX 12.54 12.72 11.98 13.41 14.37 0.96%

 

世界が混乱すれば基本的にドル高の方向へ、新興国を中心に対ドルでの通貨下落が起きています。特にブラジル・レアルの下落率は激しく、ブラジル中央銀行は通貨安を阻止すべく介入を実施しましたが、2009年2月以来の安値を更新中。

 

ブラジルレアル16日 続落、中銀介入も4年ぶり安値 - WSJ.com

 

 

1$=XX(Currency) 8月2日 8月9日 8月16日 8/2→8/9 8/9→8/16 累積
New Zealand (NZD) 1.2760 1.2438 1.2342 2.6% 0.8% 3.4%
British Pound (GBP) 0.6542 0.6449 0.6402 1.4% 0.7% 2.2%
中国 Yuan (CNY) 6.1326 6.1243 6.1146 0.1% 0.2% 0.3%
香港 (HKD) 7.7572 7.7556 7.7541 0.0% 0.0% 0.0%
Euro (EUR) 0.7530 0.7498 0.7502 0.4% -0.1% 0.4%
ロシア Rouble (RUB) 32.837 32.866 32.895 -0.1% -0.1% -0.2%
韓国 Won (KRW) 1121.9 1112.6 1114.2 0.8% -0.1% 0.7%
Thai Baht (THB) 31.263 31.210 31.285 0.2% -0.2% -0.1%
Australia (AUD) 1.1228 1.0872 1.0899 3.3% -0.2% 3.0%
Swiss Franc (CHF) 0.9291 0.9222 0.9264 0.7% -0.5% 0.3%
Singapore (SGD) 1.2719 1.2572 1.2703 1.2% -1.0% 0.1%
Turkish Lira (TRY) 1.9257 1.9190 1.9434 0.3% -1.3% -0.9%
日本円 (JPY) 98.940 96.235 97.550 2.8% -1.3% 1.4%
Indian Rupee (INR) 61.111 60.865 61.710 0.4% -1.4% -1.0%
南ア Rand (ZAR) 9.8410 9.8138 10.0804 0.3% -2.6% -2.4%
Brazilian Real (BRL) 2.2850 2.2693 2.3910 0.7% -5.1% -4.4%

(出所) Yahoo! Finance Currency Centerより作成

 

最後は経済指標の振り返り。

日本の月例経済報告は、ざっくりと日本の景況感を読み取るのに最適な指標です。とうぜん遅行指標となりますが、7月までの見通し上方修正から8月に入り横ばいとなったことはひとつのシグナルでしょう。

 

〔表〕月例経済報告の基調判断の推移 | マネーニュース | 経済指標 | Reuters

 

一方で、今まで苦しみの真っ只中にあった欧州に復活を印象づける、GDP成長率が前期比プラスとなる報道が。失業率が反転するようになれば本格的な回復局面に入るのではないでしょうか。

 

UPDATE 1-第2四半期のユーロ圏GDP速報値、前期比+0.3% リセッションから脱却 | マネーニュース | 経済指標 | Reuters

 

最後にその他の指標、失業率や住宅着工は着実な改善を示す一方、信頼感指数などの景気に関連するものはやや足踏み状態です。

 

今後の展開が読みづらい、何とも複雑な状況になってきました。

 

◆主要な経済指標の発表

  • 8月 米ミシガン大消費者信頼感指数(速報値) 80.0 (7月 85.1)
  • 7月 米住宅着工・許可件数 +5.9%・+2.7% (6月 -7.9%・-6.8%)
  • 今週の米新規失業保険申請 320,000件 (先週 325,000件)
  • 8月 米フィラデルフィア地区連銀業況指数 +9.3 (7月 18.6)
  • 7月 米鉱工業生産指数 0.0% (6月 +0.2%)
  • 7月 米小売売上高 +0.2% (6月 +0.6%)
  • 2Q ユーロ圏GDP(速報値、前期比) +0.3% (1Q -0.3%)

(出所) ロイターニュースより作成