アチコの倍返し!!
それは夏休み前の三者面談のことです。
アチコは先生に普段モヤモヤ思っていた事をぶつけました。
アチ:「みんな掃除をしません。しないで遊んでます。先生は床が汚いのに『ピカピカだねえ!』と言います。変だと思うのですが、どうしてですか?」
センセ:「それはアチコちゃんがちゃんと掃除していること褒めたんだよ。ちゃんと見てるよってことなのに、捉え方がマイナス思考だね。もったいないなー」
アチ:「・・・・・?」
アチ:「先生はいつもひどい言葉でみんなを怒鳴ってばかりいます。とても嫌な気分になります。やめて欲しいです。」
センセ:「先生はやめないよ。だってみんなが悪いんだよ、いくら言っても忘れ物ばかりしてるから。」
アチ:「でも忘れ物していない生徒もいます。一緒に怒鳴られるのは嫌な気分ですが?」
センセ」「だって1人づつ廊下に出して注意してたら、授業なんかできないのはわかるよね?」
アチ:「・・・・・」
※他にもあったように思いますが、忘れてしまいました。
その日、アチはえらく疲労&辟易して帰ってきたようです。それを聞いた私は怒り、サイは後日、校長と副校長との面談を行い、今回の対応について不満をぶつけてきました。
しかしアチコにしてみれば、自分自身が反論できたわけではないのでこのやるせない気持ちは解消できていませんでした。
そしてアチコは、「やられたらやり返す、倍返しだ!!」とはつぶやきませんでしたが、反撃に打って出ました。
それは読書感想文としての主張です。以下、要旨を書きます。
- 私は学校でバカアホと言われ、叩かれることもあります。
- 「やめて」と言ってもやめてくれませんし、叩き返しても解決しないと思います。
- 先生も当てになりません。だって先生自身が生徒たちに「おめえらバカじゃねーの?」って言っているんだから。
- 先生は「バカ」って言われた人の悲しい気持がわからないんです。
- 私は自分に誇れることが2つあります。
- 1つは歌です。この前、ヤングアメリカンズでソロをとりました。緊張したけど歌うことができて、とっても嬉しかったです。
- もう一つは優しい心です。わたしは絶対にいじわるをしないと決めています。助けてあげられるようになりたいです。
- 大きくなったら、優しくて歌の上手な人になりたいです。
たとえアチコが自分の子供でないとしても、私はアチコのほうがセンセよりも既に格上だなと感じました。
読書感想文は、通常複数の教員の間で回覧され、吟味された上で学校から地域のコンテストにエントリーされるようです。
さて、今回のアチコの読書感想文はなかなか挑戦的です。これを受け取った当事者である担任はどのような行動をとるのでしょうか?そして学校の対応は??
「次週、夏休み明けに提出した読書感想文が思わぬ展開に!!」
リアルタイムでお届けしてまいります。乞うご期待!!(なんてね。)
※この内容は全て"フィクション"であり、登場する団体や氏名は実在のものとは関係ありません。ましてやアチコの通う小学校とは一切関係ありませんので、どうぞ生暖かく見守って下さい。